2025.02.12

看護師のスキルアップで持っておきたい資格

看護師としてさらにスキルアップを目指し、資格取得に挑戦する方が増えています。特に近年では、認定看護師や専門看護師といった資格が注目を集めています。
この記事では、看護師が次のステップへ進むために、どのような資格を取得すると良いのかをご紹介します。

看護師のワンランク上の認定看護師

認定看護師とは、特定の分野において高度な看護知識と技術を持ち、専門的なケアを提供できる資格です。主な分野として、救急看護、重症集中ケア、ホスピスケア、訪問看護、がん性疼痛看護、がん化学療法看護などが挙げられます。

認定看護師の試験を受けるには、以下の条件を満たす必要があります。

・保健師、助産師、または看護師の資格を持っていること
・実務経験5年以上（うち3年以上は希望する専門分野での経験）

特に、「希望する分野での3年以上の経験」が求められるため、働く環境によっては必要な経験を積むのが難しい場合もあります。たとえば、専門分野の病棟が閉鎖されたり、異動によって他の診療科へ移ることになったりすると、受験資格を満たせなくなる可能性があります。そのため、早い段階からキャリアプランを考えておくことが重要です。

看護師の中でも難易度の高い専門看護師

専門看護師とは、特定の専門分野において卓越した看護実践能力を持つ資格で、日本看護協会が認定する「専門看護師認定試験」に合格することで取得できます。

専門看護師になるためには、以下の条件を満たす必要があります。

・看護系大学院の修士課程を修了していること
・専門分野の専門看護師カリキュラム（26単位）を履修していること
・通算5年以上の実務経験（うち3年以上は専門分野での経験、さらに1年以上は修士課程修了後の実務経験）

このように、高度な知識と実践力が求められるため、認定看護師よりも取得のハードルが高い資格といえます。

どのような場合でも、まずは自分が目指す将来の目標を明確にし、その目標に合った職場を選ぶことが重要です。
もし現在の職場で理想とするキャリアアップが難しいと感じる場合は、転職を視野に入れることも必要でしょう。
しっかりと情報を集め、自分に合った環境を見つけることが、より充実した看護師人生への一歩となります。

専門看護師の認定試験は2段階の審査があります。

1，一次審査（書類審査）
2，二次審査（口頭試問）

毎年の合格率は95%と高めですが、これは試験が簡単だからではなく、厳しい受験資格を満たし、豊富な知識と高度な技術を持つ看護師のみが挑戦しているためです。
そのため、専門看護師を目指すには、計画的にキャリアを積み、しっかりと準備を進めることが重要です。

介護福祉士の資格を取る方法

介護福祉士の資格を取得する方法は主に二つあります。

一つは、専門学校・短大・大学などで必要なカリキュラムを履修し、受験資格を得たうえで試験に合格するルート。もう一つは、介護福祉士の養成施設で学びながら資格を取得する方法です。

また、介護施設などで3年以上の実務経験を積むことでも、受験資格を得ることが可能です。

介護福祉士試験の合格率は約65％で、高齢化が進む中、介護の現場は拡大を続けており、介護職員の需要も高まっています。その影響もあり、受験者数は年々増加しているようです。

社会福祉士の受験資格を得るには、大学や専門学校で指定された科目を履修するか、養成施設で必要な科目を修了する方法があります。
試験の合格率は約25%程度で、決して簡単ではありません。そのため、計画的な学習と対策が重要です。

ケアマネージャーを目指すには

ケアマネージャー（介護支援専門員）は、都道府県が認定する資格です。資格取得には、都道府県が実施する介護支援専門員実務研修受講試験に合格し、その後、介護支援専門員実務研修の全日程を修了する必要があります。研修終了後にはレポートを提出し、登録申請を経て介護支援専門員証が交付されます。

試験の合格率は約30%であり、難易度は高いとされています。職種別の合格者数を見ると、介護福祉士や看護師が最も多く、それ以外の職種では10%未満の割合にとどまっています。